2019
4/21
顕微鏡精密コンポジットレジン
- 2019.04.21
- ブログ歯記
- 虫歯・ 顕微鏡精密レジン充填
虫歯の治療をしたのにまた虫歯になってしまった!
歯医者から「きちんと歯磨きできてないからですよ」と言われた人も多いはず。
これって本当なの?!
虫歯治療。
日本全体で、1日にどれだけの数の虫歯治療が行われているのでしょうか。
皆さんは、虫歯治療の時どのような要望がありますか?
・痛くない
・すぐ終わる
・治療費が安い
・白くしたい
など、色々要望はあると思います。
当院の顕微鏡精密コンポジットレジン修復を受ける患者さんの要望は、
・歯を大事にしたい
です。
私も当然、顕微鏡を使う前は一般的な歯医者と同じように裸眼、もしくはルーペを使っていました。
そのような治療を経て、大事な人の治療にはこんな事できないと強く思い、顕微鏡治療をするようになりました。
そもそもの始まりは、私がアルバイトをしていた人気の歯科医院が教訓になっています。
ほぼ保険治療なので、患者さんからは良心的と思われていました。
その当時私の担当は、1時間に6~8人の患者さんの治療です。
まだ卒業したての新米の私でしたが、これが日本の歯科治療なの?
本当に治療と呼んでいいの?
と、率直な感想をもっていました。
当然、その当時の私には知識も技術もないので、日本の保険歯科治療のしきたりの中で、悶々としながら無駄な?時間を過ごしてしまいました。
だから、精密な顕微鏡治療を語るときに、ただ単純に大きく拡大できることだけではなく、その精密治療に費やす時間というコストも大事であることを知ってほしいのです。
さらにいえば、顕微鏡を使っていても盲目下の拡大では意味がないことは、歯記でも再三記載しました。
口の中は暗く、歯は小さい。
陰に隠れた虫歯を見つけ出すこともままならない。
さらに、短時間の治療では虫歯の取り残しもあるのではないでしょうか。
削った穴に詰めたり被せたりしても、隙間があったらまた虫歯の原因になってしまいます。
虫歯の再発は本当にあなたの歯磨き不足だけが原因ですか?
今回は(も?)顕微鏡による虫歯治療をご紹介します。
右上の奥歯の歯と歯の間に虫歯ができていました。
歯と歯の間の虫歯は非常に見逃されやすいので注意してください。
歯と歯の間の虫歯を削るとき、7割位の隣の歯が誤切削されます。
誤切削された歯は、通常の歯より2.5倍も虫歯になりやすくなります。
でも、皆さんは誤切削されてもたぶん気づきませんよね。
当院の顕微鏡治療の特徴の一つは、「誤切削をしない」です。
治療が終わったあと、必ず動画で治療時の様子を見てもらって、誤切削がないことを患者さん自身に確認してもらいます。
さらに、当院の顕微鏡治療の特徴は、必ず「見ながら」治療するので、虫歯の取り残しが無いことです。
「見ながら」治療できない、顕微鏡を所有する歯医者がいるから話がややこしくなるのですが、
顕微鏡は見えるから価値があるのであって、見えなければ価値がないということです。
虫歯除去が終わったらレジンを充填します。
当院の顕微鏡治療の特徴は、精密にレジンを充填できることです。
そのためには、充填するための下準備がとても重要になります。
様々な商品が発売されていますが、「顕微鏡精密コンポジットレジン」を謳う顕微鏡歯科医師は、画像に出ている道具を使用します。
当然ですが、同じものを使用していたとしても、精密にレジンを充填するためにはノウハウがあります。
装置がきちんと正確に装着されて、ようやくレジンを充填します。
隙間がなくなめらかに充填するには、この部分にも注意しなくてはいけないことがいくつかあります。
全てのステップを確実に積み上げて、最後にレジンを硬化します。
噛み合う面は耐久性のあるレジンで形を整えます。
普段のお手入れは、奥歯にいけばいくほど難しく、さらに歯と歯の間のお手入れはなかなかしづらいところです。
そのような場所に、隙間が空いているレジンが充填されていたらどうなるでしょうか?
虫歯の再発はあなたの歯磨き不足だけが原因でしょうか。
そもそも、本当に虫歯はとりきれているのでしょうか?
当院の顕微鏡治療の特徴は精密にレジンを充填することができ、段差や隙間がありません。
フロスなどを通せばお手入れができるので、虫歯再発を予防できるレジン修復になります。
治療費 約6万円
顕微鏡治療をはじめて10年が経ちますが、様々な思いが巡ります。
今や新規開業に顕微鏡を導入することが標準的になりつつあるそうです。
悪貨が良貨を駆逐する
とならないように、情報を発信し続けなくてはいけないと感じています。
その一つが今回の移転であり、顕微鏡歯科学会の認定指導医の申請であり、顕微鏡学会の発表でもあります。
移転に関しては順調にすすんでいます。
新たな場所で皆さんにお会いできるのを楽しみにしていますし、私達もさらにスキルアップして皆様をお待ちしております。
移転とちょうど重なるときに、学会の発表と認定指導医の試験があります。
認定指導医の試験、学会発表がGWの最初で、移転がGWの最後の日です笑。
ちょっとセンシティブな時もありましたが、もう準備も整ったので、心にもゆとりがでてきました。
認定指導医の試験は、15分間のプレゼンテーションです。
テーマは自由です。
この10年間、私が顕微鏡治療で大事にしてきたことや、現在の全体的な顕微鏡治療に対する考え方の懸念などを、普段の治療内容を通してプレゼンします。
症例内容は、根管治療、クラウン、レジン修復、歯周治療、親不知抜歯についてです。
学会発表のタイトルは、「ジルコニアクラウンの適合精度を求めて」です。
今回の学会のテーマは、「精密治療を極める」ですよ。
私が発表しなくて誰が発表するんだ笑、という意気込みで発表してきます。
当院の生命線は「精密治療」です。
このことがコンビニより多いと揶揄される歯医者との差別化です。
私の10年間の顕微鏡治療の想いをぶつけてきます。
おもて歯科医院
歯学博士
表 茂稔