インプラント
顎顔面領域の再生医療に携わる研究者でさえ、インプラント治療はすでに確立された治療法であり、莫大な研究費をつぎ込んで歯の再生研究をしなくても良いのではないか、という意見も出ているくらいインプラント治療の信頼性は高くなっています。
しかし全く問題がないわけではありません。
現在問題となっているのはインプラント周囲炎、いわゆるインプランの歯周病です。
インプラントはお手入れを怠ると歯周病になるのです。
インプラント治療ではいかにお手入れしやすい環境にするのかが大事であり、そのためには歯肉や骨の高さをできるだけ揃えることが大切です。
リッジプリザベーション
歯周病や根管治療では歯を残せることが多いのですが、歯根破折があった場合は抜歯を余儀無くされることが多いです。
抜歯をすると骨・歯肉のボリュームが減少してしてしまい、骨・歯肉レベルの不揃いが生じてしまいます。
インプラント治療においてなるべく有利に進められるよう、抜歯時に極力歯肉や骨を減らさない治療法でリッジプリザベーションという方法があります。
リッジプリザベーションは抜歯自然治癒と比較して骨の高さ平均2.07mm、幅で平均1.89mm温存効果があると報告されており、角化歯肉の温存にも有利です。
おもて歯科医院では歯根破折など止むを得ない抜歯の際はリッジプリザベーションを行ってからインプラント治療を提案しています。
義歯
総義歯には歯科医療のエッセンスである咬合・審美が凝縮されており、歯科医療の基本となる要素が多く含まれています。
義歯を作製するにあたっては歯科医師と歯科技工士は43のステップにおいて確実に一つずつの工程を正確に行なっています。
良い材料さえ使えば快適な義歯が出来上がるわけではありません。
きちんとした義歯であれば顎堤(入れ歯を支える歯肉や骨)が痩せずらく、バネをかける歯にも負担は極力減らせるので長期間快適に入れ歯を使用することができます。
移植
移植とは抜いた歯の場所に親知らずなどを移し替えることです。
一般的には若年者ほど成功率が高いとされていますが、中年以降でも移植は十分価値のある治療法だと考えています。