長年大学病院で歯周病の治療をされていた82歳の女性。

右上の大臼歯が重度の歯周病で根分岐部が露出し、セルフコントロールができない状態でした。
通院できる間は良いですが、将来のことを患者さんと一緒に考えたところ抜歯をしてインプラント治療をすることにしました。

治療開始からインプラント埋入、上部構造装着の間に心臓の手術をするなど患者さんはとてもたいへんな思いをしました。
やはり病気を患い手術をしたせいか、歩行や声の張りや大きさがなんとなく弱々しくなったような感じがしました。

そんな困難を乗り越えて今はインプラントでしっかり噛めるように機能回復しています。

何が正しい治療なのかは患者さん個人で異なりますが、少なくとも自分自身の歯の治療にはやらない治療を患者さんに行うことは良くないことだと思います。
だからできれば保険治療ではなく自由診療でも顕微鏡歯科治療をした方が患者さんのためになるのだと考えていますが、費用の問題のためなかなか難しい面はあります。

今回はインプラントのお話なのですが、実は私自身も3ヶ月ほど前にインプラントが入りました。
とても快適に日常生活を送ることができています。
数種類の治療法からインプラントを選んだ理由は、この治療のために周囲の歯を巻き添えにしないこと。
例えば隣の歯を削ったり、他の歯に負荷がかかるような治療法は避ける。
咬合支持の戦力になる治療法、ということで自分の歯の治療はインプラントを選択しました。
どの治療にも利点欠点がありますので、巷に流布されている疑わしい噂だけで治療法を選択しない方が良いと思います。

例えば前医がインプラントを全否定していたとか、知り合いの人がインプラントで酷い目にあったっとかで安易に決めない方が良いと思います。

私が歯科医師になる前の、全く歯科に知識がない時に左下の奥歯を近いからという理由だけで近医で保険治療で根管治療をしてもらいました。
これがそもそもの過ちになるわけです。

その後複数回膿んだり腫れたり激痛があり、3度ほど再治療を行いましたが初回のダメージが大きかったらしく歯根破折を起こしてしまいどうにもならなくなりました。

初発の病気の時にきちんと治療をしておくことは本当に大事なことです。

インプラント治療費 45万円〜

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おもて歯科医院
歯学博士
日本顕微鏡歯科学会理事
日本顕微鏡歯科学会認定指導医
日本歯科大学臨床講師
顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医
表 茂稔