世の中の大事なことってたいてい面倒くさいんだよ

天空の城ラピュタ、紅の豚、風の谷のナウシカ、耳をすませばなどなど数多くの名作を生み出した宮崎駿の言葉、「世の中の大事なことってたいてい面倒くさいんだよ」。

私が顕微鏡歯科治療行う理由、保険診療ではなく自由診療で行う理由。
それは歯科治療で大事なことを患者さんにきちんと行いたいからに他なりません。

私がアルバイトや勤務をしていた歯科医院は保険診療が中心で、自由診療との違いは材料のみでした。
これは日本国の保険診療のルールです。

良い材料を使うだけで歯は長持ちするのか?

こんなことは決してありません。

日本の保険治療は世界の先進国中最も費用が安いです。桁違いに。

自分の経験の範囲で語るとすれば、治療で大事な部分をかなり省略せざるを得ない金銭的な制約に雁字搦め状態だと感じました。

治療費が安いだけが良心的なのか。
治療費は高いけどきちんと治療することが良心的なのか。

私は後者だと考えています。

こればかりは人それぞれ価値観が異なりますのでしょうがないのですが、保険治療で安くやってくれる歯医者が良心的だとしばしば耳にすることがありますが何と無く違和感を抱きます。

実際に当院には保険治療で上手くいかず顕微鏡治療で具合が良くなった患者さんは多数おられますし、感謝されております。

私が保険診療中心の歯科医院で勤務していた時、もっとめんどくさく手間暇かけた治療をしたいと切望していました。

それが大事なことだから。

道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である。    二宮尊徳

保険中心の歯医者で本当にウンザリするセリフは「我々はボランティアで患者の治療をしているんだよ」です。

こんなセリフを言う歯医者はあんまり信用できません。

そんな人が良い車に乗ったり広い家に住んだり年に何回も海外旅行に行けたり高い腕時計していても説得力なくて理解できません。

道徳なき治療は罪悪であり、経済なき治療は寝言である。   三橋純

こっちの方が何百倍も信頼できます。

さて、今保険診療という制限がない自由診療で顕微鏡歯科治療を行なっていますが、やっぱり大事なことはめんどくさいですね笑。

でも、保険診療で色々な制約で雁字搦めにされているより数千倍ストレスがないです。
というより面倒くさい事大歓迎。

この面倒くさい事をやりたくて自由診療にしているのですから。

歯医者はいっぱいいます。

価値観の合わない組み合わせはお互いに不幸です。

何よりも迷惑なのは予約をとったにもかかわらず当日キャンセル、無断キャンセル、直前キャンセルをする人です。

私にとって治療の内容の面倒くさいのはとてもやりがいがあって良いのですが、キャンセルする人達と接するのが一番面倒くさくて迷惑極まりないです。

おもて歯科医院
歯学博士
日本顕微鏡歯科学会認定指導医
顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医
表 茂稔