私は顕微鏡歯科ネットワークジャパンが立ち上がるときからのメンバーで、もう10年ほど時が過ぎました。
入会の条件は、治療動画を無編集で提出し審査を受けます。
同業者に自分の治療のすべてを見られるのは、とても気恥ずかしかったことを覚えています。
今回たまたま顕微鏡歯科ネットワークジャパンに関することが重なったので、ご報告を。

顕微鏡歯科ネットワークジャパンは平成22年に設立されました。

設立目的は、広く一般国民に顕微鏡歯科治療の有効性をアピールすることで、多くの問題を抱えた日本の歯科医療の臨床現場を変えるためです。

私達の活動は、年に数回一般の方を対象とした市民セミナーを開催しています。

会が設立した当初は、まだ顕微鏡歯科治療を行っている歯科医院はそれほど多くはありませんでしたが、現在は何処もかしこも顕微鏡を所有しているので、だいぶ言葉だけは浸透してきているように見えます。

玉石混淆のネット上の歯科医院の中から、本当に顕微鏡歯科治療を行っている歯科医師を探すことはなかなか難しいことです。
「顕微鏡」は最早、保険で安くて最先端の治療をやっていますよーという宣伝のためのディスプレイになりつつあるのではないかと、私達は危惧しています。

良貨が悪貨に駆逐されないためにも、私達は無編集の治療動画を審査し、質を担保することで顕微鏡歯科治療を真摯に行っている歯科医師の存在意義をアピールしてきました。

このような私達の活動に株式会社ゼロメディカルが賛同してくださり、顕微鏡歯科ネットワークジャパンのメンバーをとり上げてくださいました。

先月当院も取材を受けて、おもて歯科医院にのサイトができあがりました。

千葉のマイクロスコープ導入歯科医院

このような事があったので、他院の顕微鏡歯科治療はどんな事やっているのだろうと思い、YouTubeを見てみました。

なんか凄いことになっていますが笑、一般の患者さんの動画の中に顕微鏡歯科治療に関する投稿がありました。

投稿者のまささんが実際に顕微鏡歯科治療をうけた内容と治療費を紹介しています。

まず始めにラバーダムの重要性を力説されています。
日本ではまだ、根管治療にラバーダムは必要でないと考えている歯医者は多いのですが、ラバーダムは根管治療をするための前提条件です。

治療中の細菌の混入防止も当然なのですが、現在の根管治療のトピックは洗浄です。
次亜塩素酸ナトリウムで洗浄を行うことがとても重要と考えられています。
もしラバーダムをせずに次亜塩素酸ナトリウムで洗浄したら、頬や舌は大やけどを負います。

ラバーダムをしないということは、現代の根管治療の根幹を為す洗浄を全くしていないことを意味します。

次亜塩素酸ナトリウムで濡らすことではないですよ。

保険で顕微鏡治療の根管治療をやっている歯科医院では、ラバーダムはたかだか数十円なのに、他の歯科医院では自由診療で行っていますという患者向けの説明がありました。

ラバーダムの費用はその通りだと思いますが、現代の根管治療のコンセプトで治療を行うと、保険治療費だけでは全く予算が足りないと思うのですが、どのような治療方法で行っているのでしょうね?

根管治療時のラバーダムの使用は、歯科医院選びの一つの目安にはなります。
ただ、ラバーダムはあくまで根管治療をするための前提条件であって、これさえすれば治療が成功するわけではありません。
歯科医師の知識と技術によるわけです。

ここに治療費という対価を高いと見るかどうかだと思います。

次に医療機器の使い回しについてお話されています。

保険医療機関の7割が滅菌をしていないのは、歯医者一人ひとりのモラルを問うのか、保険という制度を疑問視するのか、考え方が分かれるとことだと思います。

この話題になると私はいつもミートホープの社長のことを思い出してしまいます。

保険で安くやってくれる歯医者が良心的な歯医者だという基準である限り、このような問題は後を絶たない様な気がします。

後半では歯肉圧排のことまで紹介されています。

歯科医療関係者ではなく、患者さんの立場から顕微鏡歯科治療をとり上げてもらってとてもうれしく思います。
特に、ご自身が顕微鏡歯科治療がとても良かったと感じていて、とても良い治療法なんだよ、と紹介してくれています。
きっと担当した歯科医師はとてもきちんとした治療をしたのですね。

このような真摯に顕微鏡歯科治療を行う歯科医師がもっと多くなり、まささんのように顕微鏡歯科治療に賛同いただける患者さんが増えるように、顕微鏡歯科ネットワークジャパンの活動を続けていきたいと思います。

ちょっと驚いたのは、動画の最後に顕微鏡歯科ネットワークジャパンの紹介があるではないですか!!

もちろん、入会していない歯科医師にも優れた顕微鏡歯科医師はいらっしゃいます。
一つの参考にしてください。

最後に。

歯の価値観は千差万別です。
どのような考え方であっても尊重いたします。

せっかく日本にはコンビニより多い歯科医院があるのですから、ご自身の価値観と合う歯科医院が見つかるようなマッチングシステムがあればいいなあと思います。