2019
12/22
顕微鏡ミラーテクニックin台湾
- 2019.12.22
- ブログ歯記
- ミラーテクニック・ 顕微鏡歯科治療(マイクロスコープ)
台湾の歯科医師と日本の歯科医師の顕微鏡歯科治療の交流は盛んに行われています。
今回台湾の審美歯科学会とアジアパシフィックマイクロデンティストリー(APM)に参加してきた体験を報告します!
12月7日のTAIWAN ACADEMY OF AESTHETIC DENTISTRY(TAAD)と12月8日のAsia-Pacific Microscopic Dentistry Meeting(APM)に参加してきました。
12月7日のTAADに三橋純先生(日本顕微鏡歯科学会会長、日本大学客員教授、デンタルみつはし理事長)が招待され、午後のセッションまるまる使って顕微鏡歯科治療によるミラーテクニックのデモをすることになりました。
私は今回三橋先生に同行する機会を得て、前日の会場の準備や海外の歯科医師たちにミラーテクニックの有効性をプレゼンテーションするその現場を至近距離で目の当たりにすることができました。
本物のユニットとカールツァイスのOPMI PROergoを用意してもらってです!
日本でもこんな事なかなか実現できません。
しかもOPMI PROergoは三橋先生仕様にしてという完璧な準備でした。
当初1時間くらいの予定でしたが結局4時間を超えるほどの綿密な準備をしました。
準備をして下さった台湾の先生方は嫌な顔一つせず、こちらの要望に迅速に対応してくださいました。
その後、TAADの張会長のお招きで食事に行きました。
次の日に行われるAPMの先生方ともご一緒したのですが、2名の日本人の歯科医師も招待されていました。
その2名の歯科医師は私が大学院生の時の1つ上の先輩でした。
日本でも学会でお会いしているのですが、台湾でこうして会うなんて20数年前には考えてもいませんでした。
12月7日当日、午前はTAADの会員の先生方の発表でした。
台湾の審美歯科学会だけあって発表者の症例は大変美しく素晴らしいものでした。
ただ、顕微鏡ヘビーユーザーの私はちょっと違う観点から見てしまうので、あそこはどうなってんのかなーとか、そう思う部分もありました。
私の歯科臨床の99%以上がう蝕処置、根管治療、抜歯、補綴治療、歯周病治療という病気の歯の機能回復なので、日本ではなかなか審美歯科学会系には参加しないため、たいへん興味深く拝聴しました。
昼食を挟んだ後、いよいよ三橋先生オンステージです。
自分の手技を他人に詳細に見せたことのある歯科医師はそんなに多くはいません。
私がまだ歯科医師になりたての時、指導医の先生の見学をしていても小さな口の中は全く見えませんでした。
私もブログや勉強会や学会などで第三者に自分の治療を見せることが多いのですが、写真ではなく動画でです。
逆に顕微鏡治療の動画を見せてもらうこともあるのですが、あー、ここは見せたくないんだなあとか、あー、出来ないんだなあと感じることもしばしば。
人間はどうしても他人に自分を良いように見せたいものです。
動画は編集できるので見せたくないもの、出来ていないものはカットしてしまいます。
写真なんて加工し放題なので症例写真はあまり信用していません。
個人的な考えですよ。
だから無編集の治療動画を同業者に堂々と見せられる歯科医師は普段から本当の意味での顕微鏡治療をしているのだと、私はそう考えています。
なので私が人に見せる時は、どうだー、ミラーテクニックでこういう大事なことができるんだぞー、と圧倒的な顕微鏡治療力を誇示します笑。
冗談ですよ。
その大事なことというのは隣在歯の誤切削をしないようにとか、充填物や補綴物の適合精度です。
基本的なことです。
歯を長持ちさせるためにとても大事なことを主張しているだけです。
だから私は咬合面が天然歯と見分けがつかないとかは全く興味がありません。
こんなことを敢えて言うということは、それが出来ていない歯医者が多いからです。
話が逸れてしまいましたが、自分の全てをライブで300人の聴衆の前でさらけ出すということを経験した歯科医師はそう多くはないはず。
台湾の歯科医師も当然顕微鏡を使っていますが、やっぱり拡大下の手探り治療がほとんどでした。
三橋先生のミラーテクニックを目の当たりにしてさぞ度肝を抜かれたでしょう。
あっという間の4時間のデモンストレーションが終わって私は感激の極みに候。
これは私の個人的な考えですが、顕微鏡治療で真の意味で拡大下で見ながら治療ができる歯科医師では三橋先生が世界一だと思っています。
その世界一の三橋先生がいよいよ海外の歯科医師にミラーテクニックをデモンストレーションするその場に一緒に居合わせたことにとても嬉しい気持ちになりました。
ガラディナー後の2次会は私にとって楽しいひと時でした。
Dr許
Dr李
許先生は台湾大学卒業で補綴の専門医です。
台湾の学会の会長もいくつか歴任された立派な先生です。
もちろん写真はそんなこと知る前に撮りました笑
許先生は2次会でもパソコンを取り出し御自身の症例を私たちに見せてくださりました。
私もミラーテクニックの伝道師の端くれとしてiPhoneを取り出しクラウンの形成、石膏模型を御覧頂きました。
とても興味深く見て下さりました。
李先生は終始私たちを和ませてくれました。
と同時に、男ってのはどこの国も似たようで、仕事以外の話になるとまるで中学生か高校生のような話をしてゲラゲラ笑います笑。
台湾の先生方に本当に親切に接していただいてとても感激しています。
初台湾でしたがとても楽しかったです。
観光は1回も出来ませんでしたが、、、
屋台にも行けませんでしたし、、、
あ、でも朝練でエニタイムフィットネスに行きました!
ホテルから2つ先の駅前なのですが、4時半起床4時45分ホテル発なので電車はまだ動いていませんでした。
散歩ができるのはこの時間くらいしかないのでまだ暗い台北をウォーキングでジムに向かいました。
当然お店はシャッターばかりでしたが台湾も歯科医院が結構多くて驚きました。
あの通りが特別なのかな?
とても楽しくて台湾の歯科医師からとても刺激を受けました。
海外の学会は20年ぶりでした。
もっともっと外国の歯科医師と交流したいという気持ちが高まっているところです。
そんなタイミングで来春3月に三橋先生がエジプトの学会に招聘されます。
インプラントの学会ですがなぜか顕微鏡ミラーテクニックのハンズオンコースと講演があります!
学会期間は3日間なのですが、初日と最終日にハンズオンコース、2日目に講演の予定です。
台湾での興奮冷めやらぬ私も一緒にエジプトに行くことになりました!
ハンズオンコースのお手伝いもします!
初エジプトですが今のところ予定では観光は絶望的です笑
おもて歯科医院
歯学博士
表 茂稔