今回の患者さんは10年以上前から遠方より通院してくださっている患者さんで、多数の保険治療した歯に問題を抱えていますが治療する機会があるごとに1本ずつ顕微鏡治療を行っています。

インレーが脱離してしまい来院されました。

インレーは歯の真中を横断するように虫歯と健康な歯を削ります。
このような形になると歯の強度は約60%ほど低下します。
さらにインレーの下には大きな虫歯がありました。

インレーの適合が悪いから虫歯が再発したのか、取り残しだったのかは分かりません。
日常よく見かける光景です。

ラバーダムをして虫歯を徹底的に除去します。

拡大下の盲目的治療にならないようにミラーテクニックを駆使して治療をします。

箱型の穴になると近遠頬舌の4面と下底部、場合によっては上部に虫歯が残っていないのか確認する必要があります。
確認をする歯科医師はとても一生懸命な歯科医師なのですが、見ながら虫歯を切削できないのはとてももったいないことです。

見ながら処置をすると、切削するときの削られ方の違いや手指から伝わる感覚と視覚から得られる情報で迷いも生じることがあるので、絶えず考えながら処置しています。
このような情報を共有できる歯科医師が圧倒的に少ないので、ミラーテクニック道場の先生方と情報交換するのが一番の情報源になります。
何も考えずに盲目的に削ることはなんと楽ちんなのか。

神経は露出しませんでしたが相当近いところまで削ったので間接覆髄としてMTAセメントを用いました。

この歯はクラウンになるので築造(土台)をたてます。

虫歯の除去〜土台まで105,000円です。

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おもて歯科医院
歯学博士
日本顕微鏡歯科学会理事
日本顕微鏡歯科学会認定指導医
日本歯科大学臨床講師
顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医
表 茂稔